紅白出場アイドルから見るデータ分析

ソーシャルリスニング

2013/12/09浦田 晃次

今も変わらず年の瀬の楽しみとして、NHK紅白歌合戦は存在し続ける。その年に輝いたアーティストは紅白への出場に期待が高まり、アーティスト自身もそれを望んでいることだろう。

2013年紅白歌合戦の出場歌手が11月25日に発表された。

参照:NHKオンライン(http://www1.nhk.or.jp/kouhaku/

ここ数年で急増したアイドルも例に漏れず、紅白出場を巡って激しいポジション争いを繰りひろげた。

昨年の紅白歌合戦に「ももいろクローバーZ」が初出場を果たしたのは記憶に新しい。AKB48が初出場を果たしたのは2007年で、2008年こそ出場がなかったものの、今年の紅白歌合戦で出場回数は6回を数える。

一方で、2013年には、52〜54thのシングルが3作連続でオリコンランキング首位を獲得し、名実ともに人気復活の兆しを見せていたモーニング娘。も紅白再出場を期待されていたが、結果として2013年の出場は果たせなかった。

「外れるのはカズ、三浦カズ」

1998年、当時のサッカー日本代表、岡田監督の発したこの言葉に日本中が衝撃を受けた。日本が初めて出場を決めたサッカーワールドカップ、フランス大会での一幕だ。

同年1月、モーニング娘。はメジャーデビューを飾り、大晦日にはNHK紅白歌合戦に出場した。以来10年間、2007年の紅白歌合戦出場まで、アイドル界の"クイーン"として君臨してきたモーニング娘も、近年その人気に陰りを見せている。ちょうど、日本代表の絶対的なエースだった"キング"がレギュラーから外されたように...。

 

検索数、Twitter投稿数、テレビ番組へのキーワード露出から見えるもの。

紅白出場を決めたアイドルと、落選したモーニング娘。その当落を決めた要因は何だったのだろうか。

今回、紅白に落選したモーニング娘。と、出場を決めたAKB48やももいろクローバーZで、テレビのログデータ、検索数の推移、Twitterでの投稿件数などいくつかの視点で比較分析し考察してみる。

2013年10月5日〜12月5日の2ヶ月間のテレビ放送におけるログデータを解析し、キーワード露出回数を見ると、モーニング娘。が105件に対し、ももいろクローバーZが342件、AKB48は934件も露出している。

スクリーンショット 2013-12-09 21.21.18.png

また、「モーニング娘。」「AKB48」「ももいろクローバーZ」を含むTwitterの投稿件数では、モーニング娘。が全体で約1万5000件だったのに対し、ももいろクローバーZが約200万件、AKB48が約500万件であり、モー娘とAKB48では333倍近くの差があった。

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(青=モーニング娘。 赤=ももクロ 緑=AKB 48)

Googleが提供する「Googleトレンド」(特定のキーワードが検索された回数を時間経過によって表示するサービス)を用いて、「モーニング娘。」というキーワードの検索数の推移を見ると、2004年頃をピークに2009年までゆるやかに検索数が減少しているのがうかがえる。

スクリーンショット 2013-12-09 21.21.56.png

しかし、その後2009年を境に再びゆるやかに検索数が増加しているとグラフを見て感じるかもしれないが、「AKB48」というキーワードの検索回数と比較すると、その件数は微々たるものだと感じるだろう。AKB48関しては、2009年を超えたあたりから爆発的に検索回数を伸ばしているのだ。

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(青=モーニング娘。 赤=ももいろクローバーZ 黄色=AKB48)

このように、テレビとTwitter、検索エンジンでの検索数はかなり連動している様子がうかがえる。

オンエアがオンラインに与える影響はやはり大きい。逆もまたしかりだと感じる。相互に語られる文脈をつきつめたプロデュースが非常に大切なのだろう。

こんなことを考察していた矢先、12月6日に「モーニング娘。」のプロデューサーであるつんく♂がオフィシャルブログで「モー娘。のチーム名を改名する」と宣言した。

参照:つんく♂OfficialBloghttp://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-11718884960.html

このニュースがテレビ番組への出演機会となるPR的な切り口となるかどうかは未知数。だが、テレビでもソーシャルメディアでも話題が拡散するようなアイドルグループになるためには、手を止めずに次々と話題作りをしていかないと立ちゆかないのだろう。

モーニング娘。は2014年に紅白への再出場を果たせるか。今後も彼女たちの動向から目が離せない。

この記事を書いた人

浦田 晃次
Digital Communication Designer

2013年4月入社以降、WEBやデジタルに特化した部署に所属し、飲料・製菓・自動車・通信などの企業が抱える課題を、デジタル施策を通して解決するお手伝いをしています。
ニュースサイトへのプロモーションなどを通してコンテンツを作りつつ、ソーシャルリスニングなどを用いて生活者のリアルな実態や反響を感じられる点にこの仕事の魅力を感じています。
また、メディアやコミュニケーションに興味があり、WEBだけではなくメディア動向全般に注目しています。

お祭りごとやスポーツが好きなので、サッカー・野球・バスケ・スノボなど、なんでも社内外のイベントごとに積極的に参加する一方、映画鑑賞・散歩・文具雑貨屋めぐりなど、のんびりとした趣味も持っています。

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