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【転食活動vol.2】福岡元啓さん、テレビとネットの相性はどうなんですか?

企画のヒント

2014/02/21石井 裕太

転食活動第二弾は、『情熱大陸』5代目プロデューサーの福岡元啓さん。

福岡さんとは、数年前に、新宿・歌舞伎町の飲み屋で、ひょんなきっかけで知人に紹介してもらってから仲良くさせていただいている。

jyonetunotutaekata.jpg福岡 元啓氏

98年毎日放送入社。入社後ラジオ局制作部、報道局ニュースセンター、東京制作室を経て、2010年秋から5代目「情熱大陸」プロデューサーに着任。2011年4月「情熱大陸・小島慶子篇」、同年9月「情熱大陸・石巻日日新聞篇」がそれぞれギャラクシー賞の月間賞を受賞。「情熱大陸」700回突破を機に、新シリーズ「○○が撮る情熱大陸」を立ち上げる。2012年10月「情熱大陸・二木あい篇」がドイツワールドメディアフェスティバル・ドキュメンタリーライフスタイル部門で金賞を受賞。



*『情熱の伝え方』(双葉社)3月24日(月)発売予定 福岡氏が番組を作る上でどのような思考回路でジャッジしているのか、ビジネスマンとして番組出演者からどういった点を学んでいくべきかを現在執筆中!

今回、福岡さんに連れて行っていただいたお店『アンティーカ・トラットリア・ノスタルジーカランチ』は、そんな歌舞伎町からはある意味月よりも遠い、中目黒の住宅街に鎮座する希代の名イタリアンだ。ここは、情熱大陸にも登場した小林幸司シェフの店だが、小林シェフ自身は軽井沢にある『フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ』という、一日にたった一組しか予約を取らないレストランにいらっしゃるということで、残念ながらお会いできず。

ということで、おっさん4人で、極上のイタリアンを味わい倒した。もとい、食い散らかした。その放談の中で出た掲載に堪えうる部分を、今回ご紹介したい。

福岡さん、テレビとネットの相性ってどうなんですか?

DSC_0603.JPG

企画を断るのが日常

番組は、「今年取り上げるべき50人」という視点で人選しています。正確に数えたことはないですが、月100本くらい(『情熱大陸』の出演者候補の)企画があがってくるので、ざっと年間1200本くらいありますね。でもオンエアになるのは、年間50本前後だけですから、日々、企画をお断りさせていただくのが仕事です(笑)。

いつも20本くらいの企画が同時進行しています。でも、一人では当然細かな部分を把握できないので、各制作会社のプロデューサーと進捗を共有しながら進めていくのが通常です。制作会社は、基本オープンコンペで、来るものは拒まず。ただ、もちろんその中でも各制作会社の得意分野や過去の実績などから濃淡はありますし、困った時に本当に頼れる制作会社やプロデューサーは両手のひらの指の本数くらいですかね。

ちなみに、複数の制作会社から五月雨式に「この人をやりたい!」という話が来ることも多いです。注目されている人は、自然と誰もが撮りたくなりますから。でもそこから他を断って、1社の制作会社に絞るのが大変な作業。制作会社にも得意不得意がありますから、マッチングが非常に重要なんですね。

図3.jpg

文系脳のテレビと、理系脳のネット。

去年、出演者の川田十夢さん(AR三兄弟)と、AR技術(拡張現実)を使った『情熱大陸アプリ』を開発し、番組とアプリを連動させて<AKB48のリアルタイム人気投票>を行ったのですが、「テレビしか見ていない人」はどうしても楽しめない企画になりがちで、とても苦労しました。

まだテレビだけ見ている人の方が多い中で、あえて狭めてしまうことはできないですからね。

そこで、川田さんに、「10年後のテレビの形を提示してほしい」という条件をつけて企画を進めてもらった結果、アプリも17万DLされ、番組も成功しました。

その時改めて実感したのは、数年前まで、テレビの時代は終焉と言われていましたが、ここ最近は、むしろインターネットがテレビの方に寄り添うようになってきたことです。

テレビとネットを融合させる企画は、これまでも随分語られてきたし、今でも連動企画はたくさんありますが、その多くが"新しい技術""世界初すごい"など「理系脳」でものごとが語られていることが多い。でもぼくら"文系脳"の表現者が求めているのは、そこではないんですよね。番組のニーズと生活者のニーズが合致したテレビとネットの融合企画を、ぼくはいまだ見たことはありません。

情熱大陸アプリ.png

(福岡さんから頂いた情熱大陸ステッカー)

「情熱大陸アプリ」をDLしてスマホをかざすと、次回予告の動画が流れはじめます。このアプリ、近日中にアップデートされて、さらに面白くなるとのこと。(このPC画面からでもトライできます)

【情熱大陸アプリ】

http://www.mbs.jp/apps/jounetsu/



これからのテレビ

10年後のテレビはどうなっているか、ということですが、2020年東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、テレビはもっと柔軟に変わっているはずです。

テレビから匂いとかも出るようになるかもしれないし、即時決済はもっと便利になるだろうし、スポーツのライブでスタジアムにあるカメラは自分でスイッチングできるようになるかもしれない。

そういう意味では、今年からテレビの「見方」が、すごく変わると思いますよ。

DSC_0612.JPG



【店舗情報】

アンティーカ・トラットリア・ノスタルジーカランチ

http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13093159/

東京都目黒区中目黒4-8-12 ディモーラ中目黒 1F

※予約可

フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ

http://tabelog.com/nagano/A2003/A200301/20011920/

長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147-689

※1日1組限定(完全予約制)



この記事を書いた人

石井 裕太
Senior PR Planner

2001年入社。“あらゆるメディアをいじれる”というコミュニケーションビジネスだけがもつその魅力に惹かれ、マスメディアから個人メディアまで、広告から編集まで、アナログからデジタルまで、文化芸術からテクノロジまで、まだ見ぬ未踏の地に分け入っては、クライアントの課題解決のしくみづくりとアイデアを企てる毎日。
仕事は、オリンピック・パラリンピック、FIFAワールドカップ、国際映画祭、国際博覧会など何かとお祭り仕事のプランニングやディレクションが多い一方、もっとも長く携わっているのは、飲料&外食産業関連クライアントのコミュニケーションデザイン。

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